ドローン免許をすぐに取らなくてもいい人達とは?

(大型フェリーの発着する大洗港を西側から。北浦方面から海岸線を北上してからこの後は笠間市方面に飛行)

こんにちは。ドローン行政書士のシンカワモトキです。
今回はドローン免許を取らなくてもいい人達、という話をします。

これまで、1等と2等の違いを含めてドローン免許とその身体検査について説明してきました。ではズバリ、免許は早く取った方がいいのでしょうか。また、取るなら1等、2等、それとも民間資格でしょうか?

結論を先に言うと、現状では無理に取る必要ないです。取った方がいいかもと言うレベル。
そして、もし取るなら2等免許がベストだと思います。

まず民間資格ですが、これはスクールに通って身につけたスキルの証明としては意味があると思います。現在のところ、国交省のHPに記載されているスクールの資格を持っていると、包括申請の際に提出する10時間の飛行実績や飛行技術証明などを省略できて手続きが少し簡略化でます。でも、いずれこの制度は廃止されることが決まっています。

1等は、レベル4とかカテゴリーⅢと呼ばれる第三者上空を目視外飛行の場合に必要とされますが、その際はこの飛行方法に適合する認証機体を使用しなければなりません。現在のところそれは1機種のみで、2023年3月に一度試験的に実施されただけです。まだまだ数年の間は、一般的な業務で広まることはないと言っていいでしょう。なので、無理して取らなくてもいいと思います。
2等免許を持っていると、カテゴリーⅡBという飛行(人工集中地区・夜間・目視外・人または物件から30m以内で、機体総重量が25kg未満)を行う際に、その飛行方法に適合する認証機体を使用すれば個別申請を省略して飛ばすことができます。ただ、今のところ2機種が認証申請しているという段階で、こちらもすぐに免許が役立つ場面はなさそうです。それに、これまで同様に個別申請をすれば今まで通り免許なしで飛ばすことが可能です。

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結論として、個人で趣味として飛ばす人、ドローンレーサー、映像クリエイター等の人は、費用を掛けて急いで無理に免許を取らなくていいでしょう。ドローンパイロットの求人では、免許の有無以上に飛行経験の豊富さが評価されるという声も聞きます。
ただし、業務で飛ばす人が自分のスキルを客観証明したい、いわば箔をつけたい場合には営業面で一定の意味があると思いますし、今後は大手の企業を中心に、免許の有無を重視する傾向が増えることも考えられます。免許取得は徐々に難化するとの噂もありますので、営業面で有利に立ちたい人は早期取得して損はないかもしれません。

以上、行政書士のシンカワモトキでした。

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